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ビジネスマンの製図用シャープ(その33)「ぺんてる グラフギア 1000」

〜ビジネスマンの製図用シャープ(その33)「ぺんてる グラフギア 1000」〜
0.3/0.4/0.5/0.7/0.9mmm シルバーのみ 軸径(本軸部実測):8.5mm 重量(実測):20.4g 1,000円(税抜き)

ぺんてるのグラフギア1000です。

ぺん先を格納できるのが特徴です。

アルミの本軸にラメ塗装なんかしているところを見ると、販売層は大学生や若手ビジネスマン向けってところでしょうか。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

大きなクリップは、書いているとき(ぺん先を出しているとき)には、軸内に沈ませるようになっています。

奥のグリーンのロゴの0.4は、ぺん先を格納しているところです。クリップの状態の違いが分かります。よく考えられていますね。

ぺん先格納時は、クリップを押すんですが、びっくりするぐらい大きな「カシャ!」という音がします。壊れるとしたらここが一番先ですね。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

グリップは真鍮ローレット加工で、丸い穴から顔を出すラバー部とあいまって、素晴らしいグリップです。

グラフ1000 FOR PRO同様、万人に受け入れられるグリップです。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

大学生やフレッシュマン向けと書いた理由は、この芯硬度表示窓。

芯硬が2H〜2Bが表示可能なことから、製図用より一般筆記向けだと思われます。

しかし、この回転する窓の作りはいけませんね。本軸、プラのリング、窓部、グリップと、この4つの部品の段差がひどく、ぺんてるらしさがありません。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

ノック式ながらペン先がぐら付かないのが、グラフギア1000です。ぺんてるの長年の技術だと思います。

口金はグラフギア500と同じ形状です。このあたりもう少し工夫が必要ではないでしょうか。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

ノックキャップはステンレスです。

輸出用グラフギア500と同じものを再利用しています。

互換性を持たせるのは良いんですが、芯径を表示する「.5」とか「.4」が紙のシールです。定価1,000円のシャープにシールはいけません。

ユーザーは知らないだろうから良いだろう、みたいに感じます。他メーカーも紙シールを使っていることもあるのでぺんてるばかりを責めるのもよくないか。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5

グラフギア1000の最大の欠点は、軸バランスがおしりに片寄っています。ちょうどクリップ部あたりにある感じです。

フルメタルということで重量がある上に、高重心なので使いづらい商品です。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5


【参考】製図用シャープのレビュー記事をまとめました。個人的なおススメ度を合わせて付け加えています。
 ビジネスマンの製図用シャープ 〜レビューまとめ〜

 
 
 
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