〜ビジネスマンの製図用シャープ(その17) 「ステッドラー 925-25/925-35」〜
0.3/0.5/0.7/0.9/2.0mmm シルバー/ブルー 軸径(本軸部実測):9.1mm 重量(実測):16.9g 1,200円(税抜き)
ドイツの製図メーカー、ステッドラーの定番といえば、925-25でしょうか。1990年発売というからの歴史が感じられます。
写真手前が925-25 シルバーシリーズで、奥が925-35 ナイトブルーシリーズ。
品番は異なりますが、カラーリングが違うだけなので同時レビューです。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
925-25発売20周年として2010年に発売されたのが、ブルー軸の925-35。
ステッドラーの歴史がこの2本に詰まっています。少し光沢のあるシルバー、かたや深いブルーの塗装は落ち着いたいい色です、なかなかこの手の色はありません。
この2本、ちょうどカラーを反転したように見えます。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
アルミの本軸は質感が高く、しっかりした作りです。ドイツ製の質実剛健さが出てます。
ステッドラーの文字はちょっと派手ですね。
重量がそこそこある上に、軸バランスがややおしりにあるので、製図とかには向かないんじゃないでしょうか。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
グリップは見ての通りです。キレキレです。口金までローレット加工がしてあります。
困るのが筆箱に入れている他の文具まで削ってるんじゃないかと思います。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
口金内にある芯フォロー材のプラスチック。どういう用途なのかは、HPには書かれていません。
本体を水平にしてノックすると芯が出て来ませんね、この黒い小さな部品のせいだと思われます。
ぺんてるのノックした回数に比例して出てくる正確なチャック精度に比べちゃうとお粗末です。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
ノックキャップまでアルミで質感が高いです。(ドイツメーカーですが、製造はJAPANです。)
詰まり除去の針は、当然付いています。ノックキャップだけ、もしくは口金だけ販売しているというのもステッドラーの強みです。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
ちょっと太目の丸軸は、使うほどに手に馴染みます。
そんな優等生のステッドラーですが、ちょっと軸バランスがおしり寄りなので、あまり使っていません。
PENTAX MX-1 smc PENTAX LENS 28-112mm(35ミリ換算) F1.8-2.5
【参考】製図用シャープのレビュー記事をまとめました。個人的なおススメ度を合わせて付け加えています。
ビジネスマンの製図用シャープ 〜レビューまとめ〜
comments
こんばんは。いつも楽しい記事をありがとうございます。
お持ちのステッドラーは「芯戻り止め」の外れてしまった状態で、口金交換150円で治ると思います。http://www.staedtler.jp/support/faq/image/qa_msp_v02.pdfをご参照ください。
このゴム部品の口金への接着は何度も試みたことがありますが一度も成功していません。
お役にたてれば幸いです。
通りすがりさん
貴重な情報、ありがとうございます。「芯戻り止め」というんですか、本来は口金に接着してあるので、こんな部材が使われていることすら知りませんでした。
口金のみ交換できるのもステッドラーの強みですね。