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プラチナ「バランス #1 ブラック 細字(細)」とインク粘度

先日購入したバランスのスケルトンモデル(シャインクリスタル)がとても気に入ったので、プラチナの「バランス #1 ブラック(細字)」を追加購入。amazon Webで検索しても、ほとんどバランス #1 ブラックの記事が掲載されていないので、写真とかも多めにUPしました。

国産3メーカー(オートを除く)の現行品で、3,000円で買える唯一のスタンダードな黒軸万年筆です。

茶色の梨地のプラスチック化粧ケース、なんか渋くないですか? 茶色ですよ、茶色。

このケース、私が学生の頃も同じだった記憶があるので、40数年変わっていないと思う。


化粧ケースから取り出して、最初に持った印象は、「何これ〜、安っぽい!!」

軸がAS樹脂ではなく、真ちゅうでもなく、アクリル樹脂とのこと。透明アクリルは品がいいけど、このブラックは艶が全くないですね。

写真では判別できないと思いますが、よーく見ると、胴軸とキャップは、ラメというか光るような素材を混ぜてあります。(クリックで拡大します。)これが艶がない理由です。

首軸は艶やかなブラックで重みもあるので、この胴軸とキャップのプラスチックの下敷きみたいな加工は非常に残念。質感が低く、まあ3,000円の価格相当でしょうか。Web上でも記事が全くなく、人気がない理由が判明しました。


・・・・とはいえ、飾りリングとクリップはゴールドメッキしてあり、これぞ万年筆のスタイルって感じがしてGOODです。OK

やっぱり、万年筆買うなら太目の黒軸にゴールドクリップが落ち着きます。デザインは飽きのこないデザインで、「The 万年筆!」って感じ。

なんで、安っぽいラメ入れちゃったのかなあ〜!消費者ニーズを分かってないなあ、とつくつく感じます。


首軸と胴軸をつなぐジョイント部は、金属製です。見えない部分はシルバーに塗られていますが、目に見える外側部分は、ゴールドに塗られています。

この金具のお陰で、キャップを挿したときの軸バランスがとっても良好。スケルトンモデルと重量は同じようですが、見た目は重く見えます。

軽い軸も長時間筆記には好ましいんでしょうが、私はこのバランス位の適度な重さがあったほうが好きですね。


ニブも安価万年筆お決まりのステンレスですが、金メッキしてありますので、雰囲気はよろしいかと。

想定外だったのが、書き味の滑らかさ。シャインクリスタルのニブと同じはずなんですが、まるで別物です。書き出しから、すらすら書けるので、もー、びっくりです。手

インクフローが渋めのプラチナニブだと100%思っていましたが、このニブはPILOT並みにインクの出が良く、擦れなしですーっと書けるんです。

工業製品ゆえのニブの個体差なんでしょうか、インクの銘柄にも影響しているかと思います。軽く書くと細目に書け、筆圧をかけると中太に書けるのが万年筆の一番の良さ。プラチナのニブも例にもれないです。やっぱ、日本製ニブが一番です。

インクは、Kobe INK物語の「海峡ブルー #7」(セーラー製です。)

説明書きには、"「明石海峡大橋」が大きく翼を広げた海峡のもっとも深い海の色を万年筆インクで再現しました。"とあります。

この海峡ブルー、深い海の色というだけあって、セーラーのジェントルのBBより更に深い色ですね。最初は青みがあり、乾くと紫の色が出てくる、古典BBのようなインクです。

色彩雫の【月夜】が緑っぽい青なので、深くて濃い青で、気に入りました。定番インクに決定です。ビン

今回のプラチナ バランスPGB-3000ですが、期待以上の書き味で驚いています。インクは濃淡を楽しむ意味で「海峡ブルー」で当分行こうと思う。(セーラーのジェントルインクは臭いがキツイけど、熟練した職人のイメージがあるんですよね。)難を言うなら、再生紙にはちょっと滲みが出ることかな?

ところが、・・・・、心移りは早いもの。一週間、海峡ブルーを使ってみて、フローが良すぎちゃう。贅沢な悩みです。フローを抑えるため、高粘度のインクに交換することにした。

海峡ブルー(ジェントルインク)はインクフローが良く、このバランスのニブは細字ですが中太の筆跡になっちゃう。

細字万年筆愛好家としては、この太さはご法度です。泣き

こういう時は、巷の書き込みを参考にインク粘度の高いペリカン#4001しかないでしょ。

劇的に細字になるか?というと、気休め程度、まあ言われてみれば細くなったような気がする。


ペリカン#4001にも満足できず、こうなったらラミーBBしかない。

いわゆるフローが渋めのボトルインクの古典ブルーブラックの代表選手。

結論は、ペリカンもラミーも思っていたほどインクフローが渋くなりません。つまり、線が細くシャープな細字万年筆にはなりません。

ペン芯を洗うのが面倒なので、再生紙には書き出しが悪いインクですが、暫くはこのラミーの古典BBでいきます。


万年筆のインク粘度とpH値については「趣味の文具箱 vol.11」に詳しい記載があるとのことで、中古本をAmazonで購入。(人気なのか、この号だけ定価の倍近い価格です。)amazon

粘度の数値は、多くのインクが6.0〜7.0の間に収まっているので、数値7以上が粘度の高いインクと言える。

ペリカン#4001 BBの粘度は5.98、ラミーBBは6.01で、数値から古典BBの粘度は114種類のインクの中でも低いです。

パイロットのインクは、よくインクフローが良いとか粘度が低くサラサラと言われていますが、パイロットBBは古典BBより渋い6.22でして、セーラーBBが6.55、色彩雫【月夜】はドロドロの7.01です。これにはちょっと驚いた。レッド 巷の書き込みを信じちゃいけないってことですね。


速攻で、色彩雫【月夜】に入れ替えた。

ペリカンやラミーと比べて、特に粘度が高い印象はありません。細字になった感じもしません。「アレっ!」て感じです。ビックリ

素人のペン愛好家には変化が感じ取れないので、気に入ったBBを入れるのが良さそうです。・・・・「海峡ブルー」に戻します。

今回「古典BBの粘度は高く、パイロットは粘度が低い」という世の中の常識はウソだということが分かっただけでも大収穫でした。0

この「趣味文」、読めば読むほど、面白い雑誌です。この「万年筆インクの粘度とpH測定」の記事は永久保存版にしよう。


 
 

comments

粘度の高さというよりも、表面張力の大小の問題でしょう。私も滲むインクは好きではないので、表面張力の高い、フローのドライなインクを探しますが、パイロット、ロットリングやラミーのペンではまったく問題なくとも、プラチナのペンの場合はごく少々界面活性剤を添加しないとインクが途切れるように感じます。界面活性剤にもいろいろありまして、わたしは比較した結果非イオン性で表面張力の低下がやや弱くて消泡効果のあるものを、かなり希釈したものをごくわずか添加していますが、インクフローの改善は目に見張るものがあります。

りゅうじ さん、こんばんは。

貴重なコメント、ありがとうございます。
インクとニブの関係は、解説不能ですね。写真の表現と同じで、自分が気に入ったものが第三者にも当てはまるとは言えないです。
素人のインク選びは、数本のお気に入りのペンに好きなインクを入れて楽しむのが一番です。

  • noguchan
  • 2015/01/31 7:08 PM
   

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