年賀状はやっぱ、万年筆でしょ!シリーズ(14)
パイロットのセールで、40%offとなっていた。普段は目に止めない3,000円クラスの商品が、1,890円、ってことで1本セレクト。細字万年筆では好評の透明軸でないプレラです。プレラ色彩逢い(iro-ai)は、置いていなかった。(売れてるのかも?)
■パイロット PRERA/プレラ ロイヤルブルー F(細字)
軸は太めの寸胴型で、ハイエースと並ぶ細字の万年筆、F(細字)、軸は全9色。定価:3,150円。
渋いカラーのアイボリーが欲しかったが、生憎なかったので、ロイヤルブルーの(F)にした。
「プレラ」という名前は「プレ(本格的)万年筆」の意味らしい。
プラスチック軸なので、軽いし、あくまでカジュアル万年筆なんですが、安っぽくなないです。
キャップなんか、すうーっ、パチって閉まり、密閉度完璧。
これぞ日本製、やっぱ安心、って感じがします。
その秘密は、キャップ内側の銀色のテープですね。メーカーが工夫している部分でしょう。
このロイヤルブルー、思いのほかきれいな発色で、よいセンスです。
軸は太くずんぐりしていますが、クリップのデザインも柔らかいし、女性向けのカラーラインナップに思えます。
プレラは寸胴・短足で可愛いです。HI-TEC Cやプレピーと比べるとよく分かると思います。
昔、昭和40年代のはっぱふみふみのパイロットエリートSなんかもショートサイズで、キャップをおしりにはめることで使い易い長さになったんですよね。
ニブには、重々しくPILOT SUPER QUALITY JAPAN (F)と書かれています。この価格帯ではお馴染みのステンレスです。
インクを挿して最初の書き始めは、なかなかインクが出てきません。どの万年筆も同じでしょうが、暫し我慢です。
細字万年筆のプレラというだけあって、縦横とも同じ幅の線が書ける細字ペンです。細かな文字をきっちり書くには最高でしょうね。
セーラーのハイエースと比べても、プレラの細字は歴然、極細って言っても良いのでは?縦線が太くならないので、ボールペンからの乗り換え派にはぴったりです。ハイテックCの0.3まで行かないまでも、0.4より細い。
書き味だって悪くない。鉄ペン特有の硬いニブというほど硬くは感じないし、弾力がある感じがする。1ケ月程して馴染んできたら、もっと良くなりそう。
インクコンバーターのCON-50も367円で購入(定価525円)したので、色彩雫(iroshizuku)のカラーインクを使うつもり。
軸カラーによってインクを換えるのも楽しそう。
もう1本、買っておけば良かったなあ〜。
会社用にということで、さっそく(iroshizuku)の「月夜」を入れました。
1ケ月もするとニブポイントも馴染んで、もっと書き易くなるでしょう。楽しみです。
(注)コンバーターを使っていると、筒のような小さな部品がインク内を前後に泳ぎ、コトコトいいます。インクを拡散するためなのかな?
【総合評価】
・質感/品質:★★★(同じ樹脂でも3,000円クラスになると高級っぽい。キャップ部など細かな箇所も高品質。)
・書き味:★★★(巷でいうほど硬くないと感じた。ひっかかりもなくスムーズ。)
・年賀状の宛先書き:★☆☆(細字というより極細字、宛名書きにはちょっと線が弱すぎて無理。)
・手帳に細かな字を書く:★★★(これは私の知っている万年筆の中では抜きん出ている「極細字」です。)
<年賀状はやっぱ、万年筆でしょ!シリーズ>
第1回:
プラチナの200円万年筆「プレピー <0.3>細字」
第2回:
プラチナ「プレジール <0.3>細字」
第3回:
セーラー「ハイエース」と「ハイエース・ネオ」
第4回:
オート「F-SPIRIT(F-スピリット) 細字」
第5回:
シェーファー「ノンナンセンス F(細字)」
第6回:
万年筆には、ブルーブラックインクでしょ!
第7回:
パーマネント(古典)ブルーブラック・インクを試す
第8回:
中華万年筆ってどーよ! 「カンガルー&デューク」
第9回:
台湾万年筆だって負けていない!! 「REGAL」
第10回:
プラチナ「デスクペン 極細字」
第11回:
パイロットインキ iroshizuku(色彩雫)
第12回:
プラチナ「プレピー デモンストレーター」
第13回:
オート「万年筆 Dude/デュード ブルー(細字)」
第14回:
パイロット「PRERA/プレラ ロイヤルブルー F(細字)」
第15回:
パイロット「ペン習字ペン ノンカラー EF(極細字)」
第16回:
パイロット「ニューヤングレックス F(細字)」
第17回:
年賀状の宛名書きには、この1本
手帳用細字万年筆、そしてメモ用にも使う
雑誌おまけ万年筆には、カラーインクを使う
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