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マルチペン 〜国産萬年筆タイプ(前編)〜

〜男の手帳に合うマルチペンを選ぶシリーズ(その5)〜

着せ替え式ホルダーを試してみたが、どうしても男のこだわりの筆記具としては物足りない。

そもそもいつも愛用している単品ボールペンがハイテックCのブルーブラックとレッドの2本。このインクがハイテックC SLIMSに使われており、「4C互換」だという。更に「S-7S互換」なら、ジェストインクが替え芯として使える。こうなると、少し値が張るが国産萬年筆タイプもピックアップしてみた。前編と後編に分けてupします。

ダイソー 『MULTI PEN(マルチペン)』 
ボールペン(ボール径:0.7ミリ、黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥105)
ダイソーのマルチペンです。

軸カラーはホワイトメタリックで、アルミ軸によく塗装されています。

アルミなのでとても軽い軸ですが、重量バランスは素晴らしいです。これ、100円なの?って思うほどの塗装品質と軸バランスです。


替え芯も無印ながら、4C互換を採用していますね。

振り子式ノック機構もOEM品をうまく使っています。

細部には改良の余地はありますが、9.8ミリ(実測)の細身軸とアルミながらの軽さと軸のバランスは、とても100円とは思えない逸品です。

ハイテックCスリムスは、1,500円から2,000円します。このダイソーは、2色BP+シャープのマルチペンです。スリムスを買う前に是非とも試してください。100円で買える最高のマルチペンです。

デザイン:B、機能性:B、革新性:b、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★★☆(4点:お勧めできます。



サンスター 『3WAYシンドバット エフェクト』 
ボールペン(ボール径:0.7ミリ、黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥840)
サンスターと言うと何を思い浮かべますか?私は彫刻刀かな?

このシンドバットエフェクトは、良い商品です。軸は鉄となっていますが、塗装も丁寧に仕上げています。

特に軸下のグリップ部の塗装は素晴らしく、シリコン製のリングをあしらったところなど、アイデアも良い。

なにより、軸のバランスが軸下にあるので、持った感じに違和感がない。こういったバランスの良い重心はめったにない。


廉価品にも拘わらず4C互換芯が使われています。サンスターは自社芯を作っていないので、カタログには国産4C芯と書かれています。(実際の芯には製造年月以外、何も入っていません。)

また、他社に例のないシャープの芯が8本も格納できるのは良いです。

振り子式の機構も、替え芯も、OEM製品をうまく活用し、価格を抑えたところにメーカーの苦心が見える逸品です。

サンスターという筆記具としてのマイナーなメーカーだから出来る商品かとも思えるが、マイナス要素が見当たらないお勧めのマルチペンです。もし、ステッドラー アバンギャルドに3,000円投資するなら、是非このシンドバットを使ってみてから判断してください。

デザイン:B、機能性:B、革新性:A、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★★★(5点:超お勧めします)



セーラー 『マルシャンJP』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥1,050)
セーラーからも、2色ボールペン+シャープの多機能ペンが出ています。

これは5色のラインナップのうち、シルバー軸を選んだ。

何故って?ロットリングやステッドラーの製図用ペンに勝てるのは、このマルシャンしかないからです。

少し、軸のバランスが頭よりなのが残念ですが、個性が光ります。


ステッドラーのアバンギャルドと、100%同じクリップとノックの頭、それにノックを戻す丸いボタンまで同じ。

どっちがOEMなのか分かりませんが、工夫のひとかけらもありません。(塗装は違うけどね。)


見ての通り、グリップはゴッツゴツのメタル軸にしており、これが最大の特徴。

材質は何だろ、アルミでは無いのでステンレスだと思う。

セーラーのイメージとは違いますが、自社製4C芯を使い、舶来メーカーよりだいぶ安く提供してくれているので懐に優しいです。

デザイン:B、機能性:B、革新性:C、重厚感:C
男の手帳に合う度:★★★☆☆(3点:普通に勧めます)



ぺんてる 『J CLUB(ジェイクラブ)』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥1,050)
万年筆に似た太軸の商品が、このぺんてるのJクラブです。

シンプル・イズ・ベストな路線のマルチペンです。軸の一番太いところで、14.2mmφありました。

回転して芯を繰り出すツイストの操作感ですが、カチっ、カチっと音を立てて停止します。誤操作は無いのでしょうが、スムーズではなく、プラスチッキーでチープな動きです。


全体的には黒の軸に、先端部分がメタル、クリップもメタルで雰囲気があります。紙のシールが貼ってあるところなんかもいいです。

クリップ部の付け根が90度に曲がったところなど、好きな部位ですね。


替え芯はBKS7Hで、プラスチックの廃材を利用しているようです。単価が63円という、市販の中でも最も安価な芯です。ペンの先端は赤芯のみ塗られています。

S-7S互換なので、ジェットストリーム化してみるのも良いかも。

ボディ先端は金属製の芯先で、先端に向けてゆっくりしたRになっていて、なかなかいいです。

デザイン:B、機能性:C、革新性:C、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★☆☆(3点:普通に勧める)




PILOT 『2+1(ツープラスワン)品名は不明』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価:不明)
紳士服メーカー(NewYorker)から1990年にノベルティとしていただいたボールペン。

デザイン的には黒軸で金のクリップで申し分ありません。

結構使い込んだので、愛着もあります。(長年使うと、グリップ部の辺りは光沢がなくなってきて味が出ます。)


振り子式の芯の繰り出し方式、かつ替え芯も4C互換ですので、そこそこの価格帯の2+1だったと思われます。

現行品ではありませんが、
デザイン:A、機能性:B、革新性:C、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★☆☆(3点:普通に勧める)




PILOT 『2+1 EVOLT(ツープラスワンエボルト)』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥1,050)
光沢のあるグレーを選んでみた。

見る角度で黒っぽく見えたりシルバーに見えたりして、絶妙な色合いで他にはない色です。

軸はアルミとのことで、軽いかと思うとそうでもなく質感も高い。ただ、気になるのは頭の方が重いので、バランスが取れないという点。


上軸のプレート部の飾り、味気ないし粗末なんですよね。高級感が出せないでいる。

おまけにプレートの段差のため手帳に挿せず、余計いらない。

ツイストの動きは金属的なカシャ・カシャいう動きで質感が悪い。


替え芯は「BRF-8F」で、芯サイズ67mm×2.3mmと細い芯を使っているので金属製のさやで、この規格が「4C互換」です。

エボルトは、高級マルチペンの仲間入りかな?

デザイン:B、機能性:C、革新性:C、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★☆☆☆(2点:あまり勧めない)




プラチナ萬年筆 『DOUBLE 3 ACTION 1000C(ダブル3アクション 1000C)』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥1,050)
プラチナは品揃えが豊富なので、その中から軸の太さが私には合っている11ミリ程度のもの選んだ。

カラーは、アイスホワイトです。アルミの軸にアルマイト染色加工とのことですが、よく乗っていて美しい塗装です。

アルミだがしっかりした重量感がある。持ってみて、軸の頭側が重いので、若干バランスが悪い。


チャームポイントのクリップ部先端のボール。

これ、古いシェーファーみたくってかっこいい。


テーパー部もすらっとしていてシャープな印象。

このペン先の塗装、どうなっているんだろ?切れ目のない一体型の軸なのに、メッキ塗装とシルバー塗装が見事なほど。アルミにはよく塗れるんだろうが、これがメーカーの技術なんでしょう。


芯はスイング式の繰り出しだが、左に回すとグリップが外れるようになっている。プラスチック部品が見えます。

操作感は、カシャカシャという音が大きく、この部分の高級感は無い。価格相応の操作感です。

オーソドックスなスタイルでありながら、シンプルなデザインで、色合いが美しく品があると思う。これなら、手帳に指し、会議に使うにも問題ない。

替え芯は0.7ミリが付いているので、さっそく4C互換のハイテックCスリムス用の変え芯に替えてみる。

デザイン:A、機能性:C、革新性:B、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★★☆(4点:お勧めします)




PILOT 『2+1 MiDY(ツープラスワンミディ)』 
ボールペン(黒/赤)+0.5mmペンシル (定価¥1,575)
オールステンレス軸ということで、ひんやりと重い。

まず最初の印象が、象印魔法瓶のステンレス水筒が浮かんだ。傷に強いと思うので、10年ぐらいは劣化しないような感じがする。世界堂で、767円で購入できたので得した気分。

このペンの良いところは、軸バランス。プラ軸に見られるヘッド部が重いのと異なり、ステンレス軸が功を奏して重量バランスが良い。


芯の出し入れは単純なスライドレバー式で、まあ普通の操作感。レバー部の色がレッド芯-暗い赤、ブラック芯-灰色、シャープ-明るい灰色というようにトーンを落としているところが好印象。(逆に言えば色数が少ないから出来る。)

ただ、このノック部分の全体がプラスチックで作られていて、どういうイメージを狙ったのか分からない。造りがカジュアル過ぎて馴染めない。

コスト的にステンレスに切れ込み穴を入れるより、プラスチック軸を継ぎ足した方が割りが合うのは確かです。


グリップ部には滑り止め用の10本の刻みに塗料を入れていますが、色付けしなくても良いと思う。ノック部と色を合わせたようだ。

替え芯はBTRF-6F(S-7S互換)で、ジェストインクが使えるので汎用性はある。

三菱のマルチペンの安価なプラ軸ではなく、最高に書き味の良いジェストインクが使える。この点だけでも購入する価値はある。

さっそくBTRF-6F(黒/赤、0.7ミリ)を抜いて、三菱のシグノインクUMR-109-28(ブルーブラック、0.28ミリ)とジェストインク SXR-89-05(赤、0.5ミリ)に変えました。替え芯のおしりを数ミリはさみで切るだけ。これで全く別のペンに変わるからお試しください。

(参考までに)
世の中にはたくさん多機能マルチペンがあるが、HI-TEC-C コレトの替え芯が使えるのは、このPILOTのミディ/ミディヌリ、それと三菱のジェットストリームシリーズの一部だけ。これはこれで価値があります。


デザイン:B、機能性:B、革新性:C、重厚感:B
男の手帳に合う度:★★★★☆(4点:お勧めします)


〜男の手帳に合うマルチペンを選ぶシリーズ〜
 vol.01  PILOT ハイテックC コレト 本体ボディ 2色用
 vol.02(3種類) PILOT ハイテックC コレト ルミオ
 vol.03(4種類) 三菱 ジェットストリーム シリーズ
 vol.04  三菱 スタイルフィット マイスター 回転式3色ホルダー
 (休憩)(6種類) ボールペン対決 ハイテックC vs ジェスト
 (コーヒーブレーク) 4C互換 vs S-7S互換
 vol.06(6種類) マルチペン 〜国産萬年筆タイプ(後編)〜
 vol.07(5種類) マルチペン 〜人気の海外メーカー〜
 vol.08(11種類) ビジネスマンに似合う多色ボールペン(その1)
 vol.09(6種類) ビジネスマンに似合う多色ボールペン(その2)
 vol.10(9種類) ビジネスマンに似合う多色ボールペン(その3)
 vol.11(15種類) 高級ボールペンにお気に入りのリフィルを入れる
 vol.12(14種類) JIS規格「ゲル J/K/L互換リフィル」で大人のボールペンを作る
 vol.13(8種類) 着せ替えペン 「シェルパ」にハイテックC
 vol.14(4種類) ビジネスマンに似合う多色ボールペン(その4)
 vol.15(2種類) プラチナのダブルアクションR3に、ジェストやシグノを挿してみる

 
 

comments

安くてかっこいいペンをgoogleで探していたら、このページに流れ着きました
とても参考になりました、良い記事をありがとうございます

  • vmnao
  • 2014/10/23 7:15 PM

vmnaoさん

どうぞ参考になさってください。
4C互換は各社から出ていますので、好みのペンが見つかるはずです。

  • noguchan
  • 2014/10/24 6:21 AM

ゼブラの4Cだけは他社より0.1mm太いらしいので、注意が必要ですね。
他社の軸にゼブラ4Cを入れると、純正4Cがはまらなくなるかもしれないです。

  • tsubasa
  • 2014/10/27 9:37 AM

tsubasa さん、こんにちは。

ご提案、ありがとうございます。
少し磨くというか削って挿すと全く問題ないです。
各メーカー、互換と言いましても0.05ミリ程度の誤差がありますので、運次第でもありますし、それが楽しみでもあります。

  • noguchan
  • 2014/10/27 12:57 PM
   

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