「青空を撮らせたら世界一」との記事を見つけYahoo!にて入手。
Kodak DC4800 Zoom
35ミリ換算28-84mm、F2.8-4.5
2000年6月発売です。ボディーの底にMade in Japanと書かれているように、純国産のチノン製です。
たった310万画素しかありません。1/1.75インチ原色CCDはKodak社製。発売時の標準価格は 99,800円というから、これも驚き。
画質モードを最高画質(2160×1440、1/5圧縮)にし、1GBのCFカードをセットすると、ボディ上部の液晶の小窓に撮影カウンターが1,036枚の表示。1日でここまで撮ることはないので十分です。
バッテリーはJTTのNP-80互換バッテリーが利用可能なので、新調しました。(2個で¥1,260と安価です。)専用充電器は無いので、本体にNP-80を装着したままACアダプターで充電します。(急速充電ではないので、約3時間の充電時間です。)
さっそくKodak DC4800を持って近所を散歩がてら試し撮り。
うひゃー、真っ青ですね。
EV-0.5補正してありますが、ほぼ失敗なく青空が取れます。ほんと、感動します。
空が青というか、群青色になります。
DIYのお店の看板なのでロケーションは悪いんですが、色だけ見てくださいね。空気が澄んでるなあ、と感じた時には間違いなくコダックブルーが再現できます。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/1000秒、F8.0、EV-0.5、カラーモード:ナチュラル
(※DC4800のExif情報はあまり記録されていないので、ISO感度とかコントラスト、彩度などは不明です。)
手軽にシャカシャカ撮っても、ほとんど失敗なく撮れます。これがお散歩カメラのいい所でしょう。
保存時のCFへの書き込み速度が少しかったるいのですが、本体バッファがあるお陰で4枚までは書き込みを気にせず連続で撮れます。
手ブレ補正がないので室内、夜間は得意ではありませんが、屋外風景撮影では10年以上たった今でも十分現役で使用できます。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/700秒、F8.0、カラーモード:ナチュラル
全てカメラ任せですが、メリハリが効いています。
コダックブルー、恐るべし。
銀塩フィルム時代には、青空のエクタクローム、風景のベルビアっていう選択肢だったので、デジカメでこの色が出せるなんて幸せ。
アスペクト比も4:3ではなく3:2で、銀塩カメラを意識した比率になってるようです。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/1000秒、F5.6、EV-0.5、カラーモード:ナチュラル
「ナチュラル」モ−ドは、同社のポジフィルム「エクタクローム」、「シック」モードは「コダクローム」の発色傾向を真似たチューニングとのことです。(※マイコミジャーナルより引用)
白い雲なんかもいい感じです。
若干、描写が甘いかもしれませんが、そこは10年以上前のデジカメと割り切り、パソコンで見るには十分です。
当時のKodakデジカメは、他社に先がけで広角よりのレンズを採用し、このDC4800も28ミリ(F2.8)です。
最新のフォーサーズ短焦点レンズのパナソニックLUMIX G14(28ミリ/F2.5)では四隅が暗くなりますが、このレンズ(EKTANAR)はズームでありながら素晴らしい出来です。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/700秒、F8.0、EV±0.0、カラーモード:ナチュラル
青空とマンションの白、こういうコントラストがある絵も良く撮れます。
シャッターが半押しAEロックされているのかいないのか、いまいちしっくりこないのがマイナスです。
ボディ背面の液晶パネルは小さなTFT(1.8インチ)なので、ほとんど昼間は見えません。光学ファインダーでも不便なことはないでしょう。
ただ、光学ファインダーの視野角が左右方向にやや甘いので、特性を見て適当な画角でシャッターを切るようにしています。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/500秒、F5.6、EV-0.5、カラーモード:ナチュラル
晴天の日の青空は、まさにコダックブルー。
近所だけ撮ってるだけですが、それでもハッとするような絵になります。
露出補正が、ボディ上部のレバーをカチッと回すだけ(0.5刻み)で出来る点は、操作性で◎です。
このカメラを持って、どこか高原に行きたくなります。
Kodak DC4800、プログラムAE、1/1,000秒、F5.6、EV-1.0、カラーモード:ナチュラル
赤や黄色などの原色を撮ると、こってりした色になって、ポスターカラーで絵を描いているようです。コダックが得意とする色ですね。
バッテリーは、常時液晶表示にするとあったいう間にバッテリーが消費してしまいます。
ところが液晶Offの設定(撮影後の1秒間だけ表示)にすると、485ショットの撮影が出来ました。400枚程度撮影したところで、バッテリーマークが点灯し、更に100枚近く撮れます。専用リチウムイオン・バッテリー(1,500mAh)にして正解だと思います。(※冬場はここまでは無理かと思うけど。)
Kodak DC4800、プログラムAE、1/500秒、F9.5、EV±0.0、カラーモード:ナチュラル
ちょっと、外装に手を付けてみました。「
カメラ革専科Aki-Asahi」のグリップ革を貼ってみました。
"未カット革ミニサイズ"(#8308黒・合皮)は、4cm×6cmでして、たったの¥120です。
この写真のカットだけを見たら、当時のコダック純正のDC4800だと間違えるんじゃないかな?
ヴィニックスという革張りは、ほんと実用的で手に馴染むし滑らない。見た目もクラシックカメラのそのまんまです。120円でネオクラシックの雰囲気ばっちりで、革のストラップを付けて首から下げるといいかも。
Kodak DC4800は、10年以上前の300万画素機ですが、コダックのポジフィルムそのものの絵が撮れます。
今となっては大きい、重い、遅いという弱点もありますが、それを帳消しにするフィルムメーカーならではの発色の良さがあります。
こういうデジカメは名機と呼べるでしょうね。しばらくは、私の散歩カメラとしてオリンパスPEN Lite E-PL1sと併用して、ビシバシ撮って行こうと思っています。
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