March 2024  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

ローバーミニ、コイルスプリング取付け(リア)

もうすぐ車検なんですが、車高が低くなってきたのでこのままでは通らないと言われ、車高を上げることにした。確かに、マフラーの真ん中あたりは90ミリの地上高は確保できていない。

私のミニはリアにハイローキットを入れていないので、今回MSTビレットハイトアジャスターキット(三和)とMSTコイルスプリング M-140、それにロッキードのナックルジョイントで組むことにした。

スプリングの色は、蛍光イエローで派手ですね。コイルスプリングの定番です。コイルにはビレットのハイローが割れずに良いようです。

後期のミニはエアコンやECUなどでフロントが重いので、フロント側に硬いコイルを入れるセットが売られています。(M/T車には、フロントがS-100、リアがSS-70という組合せが街乗り用に設定されています。)

私は大人4名乗車が最近増えたので、ちょっと硬いかなとも思いましたが、リアもフロントと同じバネレートのM-140(ミディアムのMらしいです)を選びました。(B-WELLさんにて購入。店長には色々と相談に乗って頂き、商品選びの参考になります。)


ショックアブソーバー(ダンパー)も13年間変えていないので、流石に抜けてるだろうし、思い切って新調しました。

ショックは多くのメーカーがありますが、純正のリプレイス品としては定番のSACHS(ザックス)のオイルショック(フロント:944 002、リア:102 230)で、硬さの調整機能は付いてないこともあり安価な商品です。

このSACHS製は多くの現行ドイツ車にも装着されているとのことで安心感があります。


箱とショックの長さが、アンバランスと思いませんか?

きっと、SACHS社では全車種同じパッケージの箱に入れていると思われます。ローバーミニは、小さい(短い)んでしょうね、手前はフロントショックですが、箱の半分しかありません。プチプチとかに梱包されていない状態で、そのまま入っています。

みんカラやブログ等の書き込みでは柔らかいショックのようなので、少し硬めのコイルスプリング(M-140)の減衰力をしっかりと受け止めてくれると期待します。


さて、さっそく作業に入ります。

・・・が、後部トランクのスペアタイヤを降ろしてみたら、床がサビサビです。いつの間にか雨が溜まってサビちゃったようです。こういう所、日本車には有り得ないってところです。

鉄の赤サビには、サビ除去剤のラステコ・ゲルをべっとり塗った後、塗装&ワックス掛けしておきました。

ラステコって、ポテトチップやとうもろこしから作ったサビ除去剤なんですよ。環境にやさしいから愛用しています。


左から作業します。

リア左側は、ガソリンタンクがあるので、このガソリンタンクをずらさないといけません。

小さいからと言って満タン(32リットル)でやると、まず無謀ですね。腰に来ると思います。ガソリンをなるべく少なくして、残り10リットルぐらいなら、なんとか動かせます。

タンクは鉄製のベルトで止まっているので、1/2インチの長〜いボルトを、気長にエクステンションを付けたラチェットで緩めます。


ガソリンキャップを外し、給油口を押しながらタンクをトランクに沈めるように右にずらします。色々なホースや配線が有るので、ゆっくりずらしていきます。

このぐらいずらすと、奥(赤丸内)にショックアブソーバーの頭のナットが見えます。(ガソリンタンクのキャップは、ずらしたら再度はめて置かないと、臭いです。)

ミニの標準のショックの上部ナットは、9/16インチでした。


ところがどっこい、普通のソケットレンチでは、頭が当たって回せないので、メガネレンチで回します。

ただ、メガネレンチで回すと一緒にショック自体も回ってしまって外せません。モンキースパナでショック頭の平らになっている部分を回転しないように押さえつつ、メガネレンチでシコシコと少しずつ緩めていきます。

トランクの扉がじゃまで、中腰での作業なので、結構きつい体勢での作業になります。


次は、リアのジャッキアップですが、サイドブレーキは、後輪にしかかからないので、必ず前輪に輪止めをします。

私は、何度もジャッキアップ時に前進してしまい、ジャッキが外れて痛い思いをしましたので、輪止めは必須アイテムです。

写真は、左前の車輪ですが、板の切れ端をはさんでいるだけですが、これだけで車は動きません。


ジャッキアップし、ウマ(ジャッキスタンド)を2つかませた状態です。一般的なウマの高さは、一番低いところで260ミリなんですが、それでも結構な高さです。

ウマは、サブフレームの付け根部分に掛けています。ここは、100%へこみませんので、最適のジャッキアップポイントです。

これだけ車体が傾きます。本来は4つウマをかませるのが正しいんでしょうね。でも2ケしかウマを持ち合わせていないので、こんな状態で作業します。


純正ショックアブソーバーを外しました。

トランク内のショックの頭のナットを外すと、ショックの筒と共にガクンとブレーキドラムが下がりますので、ここではブレーキドラムをジャッキで下から支えています。

奥に黒くて丸いラバーコーンが見えますね。ストラットとラバーコーンは簡単に外れました。


簡単に外れないのが、ストラットの根元のナックルジョイントです。

写真は外した後ですが、ビニールカップ部分がフレームに圧着してしまっているのでなかなか取れず、最後はプライヤーでズタズタにして外しました。

ナックルジョイントの再利用は、まず不可能ですね。


外した純正ショック(右)と新品のSACHSを並べてみました。ほぼ同じですね。各メーカーから白、青、黄色や赤などカラフルな塗装がされているものがありますが、外から見えないし、黒が汚れても見立たないしいいかな。

外した純正オイルショックは、MADE IN ENGLANDと書かれていました。手で伸び縮みさせると、少し「スカ」って感じになっていて、オイルと空気が混じってしまっているような感じですね。9万キロ、ご苦労様でした。

新品SACHSは、柔らかいといいながらも純正よりねばりがあります。


これから取付るハイトアジャスターキット+コイルスプリングです。ラバコンの直径よりだいぶ小型になりました。

コイルは巻き数が少ないですが、若干テーパー形状になっていて、広い方をフレームに付けます。フレームとコイルの間にゴムのスペーサーを入れる仕様になっていました。鳴き止めとジャッキダウン時の欠落防止のようです。

ハイローの棒の左端はナックルジョイントで、デルファイ(ロッキード)製です。ナックルジョイントは、旧ミニ独自のものなので汎用性が無く、日本製は発売されていないようです。今回は固着防止のため、セット時にはグリスをタップリ付けてからフレームにはめ込んでおきます。


ラバコンを洗ってみてびっくり。

DUNLOPと書かれています。

DUNLOPは、ミニ用に10インチタイヤを作ったり、英国の国中でミニを応援していたんだろうと想像できますね。


ハイ、装着完了です。

ハイローの高さ調整ねじは初めからきっちり締めておくと、ブレーキドラムを上げるうちにテコの原理でハイローが圧縮されパンパンになってしまうので、コイルが脱落しそうなくらいの緩めの位置で調度良いようです。

調整がちょっと難しいかな。何度もやり直しました。


こちらは、右リアです。

右側はガソリンタンクが無いので、サクサクっと完了。

高さは、指4本にしています。100kmぐらい走れば、コイルもゴムのスペーサーもだいぶ馴染むかと思うので、最初は高めにセットしました。

作業時間は、写真撮ったり、サビ落ししたりしながら5時間程度かかりました。


フロント:ラバコン、リア:コイル(M-140)+SACHSショックの乗り心地ですが、まあ、変わりましたね。車

これまでほんの小さな段差でもゴツッとか、ゴンッとか言っていたのが、びっくりする程リアの突き上げが皆無になって、希望通りです。後部座席に座る人も乗り心地はいいんじゃないかな。

試乗レポートの多くは「コイルスプリングはロールが大きく最初は戸惑う」と言うことらしいですが、ロールは全く感じられないですね。試乗レポートは当てになりませんね。フロントはラバコンのままだからかも知れませんが、高速でのコーナー侵入とかサーキット走行はしませんので、街乗りにはぴったりです。

これでやっと荷物を積んでいない軽トラから、ふた昔前の大衆車並みの快適さが得られたので素直に嬉しいです。日本の小型車(ビッツやフィットなど)の乗り心地には追いつかないまでも、快適です。まだフロントは、ぴょんぴょん跳ねていますので、効果半分といったところですが、車にも腰にも良いです。

旧ミニの最大の魅力は、こういう足周りを少し変えただけでも性能にすぐ現れ、かつ微妙な変化が肌で感じられるところにあります。車好きにはたまりません。0

フロントの組み換えは自分じゃ無理そうなので、ショップに依頼しよ!

 
 

comments

ネットサーフで拝見しました^^ ハイローキットは便利ですよね^^

ローバーミニさん、こんばんは。

以前にもアオキさんからコメント頂いたと思いますが、コメントは励みになります。

ハイローキットが無かったら、クラシックミニは車検に通らないですから、優れものですね。

今回、コイルスプリングとセットで装着したので乗り心地がワンランク上がりました。

  • noguchan
  • 2011/06/10 8:40 PM

ご無沙汰しておりました。コメント拝見しました。
10年前にLSSのコイルを装着、ショックはロワードGAZでした。GAZは5年持ちました。次にSACHSを装着しましたが2年半という短命で抜けてしまい、今はカヤバのシルバー色で、3年弱です。SACHSはLSSコイルがマッチしてなかったようで突き上げがかなりありました。今LSSコイルも10年が経ち、フロントが縮んでしまい目一杯上げてます。限界ですね。次のコイルはフロント92~100、リア70くらいのものを検討中。街乗り用にと考えてます。オイルもコスモ流星で1年間を通してOKでした。やはり3ヶ月に1回交換というペースがいいようです。タイヤも2年に1度新品に交換。先日、タイヤステージ湘南でダンロップのルマンに。このお店は、値段、対応も親切でお薦めです。ミニも結構交換していて安心でした。但し、ひっきりなしにお客が来るので予約しないといけませんね。まだまだ元気でセル1発エンジン始動。

  • petori35
  • 2014/02/02 8:51 AM

petori35さん、おはようございます。

タイヤステージ湘南は六会ですか、近いですね。ミニのタイヤは選ぶほど種類がないので、近所のタイヤ館で夏・冬タイヤを調達しています。ブリジストンは何となく安心感があるので。

ダンロップのルマン、いいですね。私も別の車でルマン2だったと思いますが、履いたことがありました。

  • noguchan
  • 2014/02/02 9:46 AM
   

trackback

 
pagetop