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水彩色鉛筆のレビューまとめ

滲まない・透けない・裏うつりしない」シリーズ(最終章)
 〜 水彩色鉛筆レビュー 〜


水彩(水性)色鉛筆は、芯が水溶性なため、描いた後に水をつけると水彩風の表現が出来るのが特徴で、太めの柔らかい芯が多い。軸には"筆のマーク"が必ず付いています。

私は生まれてこれまで、水彩色鉛筆は使ったことが無かったのですが、このシリーズを連載していて、そのしなやかな書き味に魅了されました。私が求めていたモノは、この水彩色鉛筆で決まり。

色鉛筆には、油性、水性の他にクレパス色鉛筆もありますが、芯自体は柔らかいが、非常に粉っぽく手でこすると粉が滲むので、レビュー対象外としました。(※有名なコンテ パステルを試し書きしたが、あまりにも粉っぽい。)

【水彩(水性)色鉛筆】

STABILO アクアカラー
[ドイツ] 全36色 芯径:2.8ミリ 定価¥105
○特徴: 蛍光マーカーではお馴染みのメーカーの水彩色鉛筆。
○柔らかさ: "3"(普通)。硬い感じはしない。 
○書き味: 悪くはないんですが、純色系の発色が悪いのが残念。
○総合評価: "2"(あまり勧めない)。上質紙のみ色が出ますが、価格を考慮すると、健闘している部類に入る。




三菱鉛筆 Rainbow #7610
[国産] 全12色 芯径:4.4ミリ 定価¥105
○特徴: 油性ダーマトグラフと同じ紙巻きで、明るい発色の水性ダーマトグラフ。 
○柔らかさ: "5"(とても柔らかい)。
○書き味: 油性に比べてべとつかないし、明るく、柔らかい色の発色。黄色などは特に明るいので蛍光マーカーに使える。 
○総合評価: "3"(普通)。三菱のHPには掲載されていない(そろそろ廃番なのか、鉛筆ではないのか?)が、油性ダーマトより明るい色が出るし、べとつかないのでお勧めできます。



三菱鉛筆 uni ウォーターカラー
[国産] 全36色 芯径:3.85ミリ 定価¥157
○特徴: 廉価版とは思えない発色で、さすがuniです。
○柔らかさ: "4.5"(とても柔らかい)。一部、色により硬めのひっかかる感触のものもあります。
○書き味: しっとりなめらかな書き味です。発色が明るめなので良い。若干、uni特有の滑る感じは残ります。
○総合評価: "5"(特にお勧めできます)。Web上での評価が皆無ですが、書き味もいいし、手頃な価格だし、uniの中では最高だと思っています。是非、使ってみてください。きっと驚きます。



STABILO オール色鉛筆
[ドイツ] 全8色 芯径:3.3ミリ 定価¥189
○特徴: 紙・金属・プラスティック・布・革・陶器などに書ける多様途の色鉛筆。(※ダーマトグラフと同じ性質です。)
○柔らかさ: "5"(とても柔らかい)。クレパスのように柔らかいので、カスが残る感じ。ダーマト以上の柔らかさです。 
○書き味: 芯が3.3ミリと細いが、しなやかに描ける。一部、スムーズさに欠け、ひっかかる感じがする色もある。しかし発色は良く、鮮やかとは違うが、濃くて深い色合いに出る。非常に粉っぽい、白墨のようです。
○総合評価: "2"(勧めない)。色数は少ないが、純色の濃い色なので、文字の書き込みでもマーカーでも使える。芯がダーマトより細いので多用途に使えるのでお勧め。(※糊がきついので芯が取り出しにくいのは、技術の差か?)但し、柔らかいので、芯ホルダーにはさむと折れる。




STAEDTLER カラトアクェレル 125
[ドイツ] 全60色 芯径:2.9ミリ 定価¥189
○特徴: 見た目は製図用のイメージですが、なめらかです。
○柔らかさ: "3.5"(普通より柔らかい)。硬いイメージがありますが、それ程でもない。水彩では硬めの部類かもしれない。(エルゴソフト アクェレルより柔らかい。)
○書き味: なめらかで、線引きなどには向いている。発色はまあまあだが、柔らかくて明るい色です。クセのない色なので良い。
○総合評価: "4.5"(かなりお勧めできる)。芯が2.9ミリと細いが、素直な明るい発色なのでマーカー向き。イエローが出るのは珍しい。ブドウ色とか綺麗。硬めが好きな人には一押しです。



PILOT ウォーターカラー
[国産] 全24色 芯径:3.7ミリ 定価¥210 (替え芯は、2本入り¥126)
○特徴: レフィル式の専用ホルダーの新しい形を提案。 
○柔らかさ: "5"(とても柔らかい)。
○書き味: とても素直な書き味で、水性ダーマト(レインボー)と同じように発色も良いが、油性に近いテカテカ感が残る。
○総合評価: "3"(普通)。変則三角軸の回転繰り出し式。24色あるので、好きな色を選べるのはいいが、専用ホルダーが太いのでペンケースに収まらない。(絵を描くには良い握りができる。)



DERWENT ウォーターカラー
[イギリス] 全72色 芯径:3.4ミリ 定価¥210
○特徴: ダーウェント社でも、高精度の水彩色鉛筆を掲げている。
○柔らかさ: "3"(普通)。そんな軟質では無い。水彩の中では、硬い部類に入る。
○書き味: 水彩のしっとりさが足りないし、パステル調の色はほとんど発色せず、冴えない。だが、色は明るい色が出る。
○総合評価: "3.5"(普通だが明るいのでプラス)。同社のインクテンスぐらいに発色すると良いんだが、普通。明るい色彩なので、パステルトーンが好みの人には向く。硬めなので、筆圧が強い人にも良い。



DERWENT インクテンス
[イギリス] 全72色(日本では24色のみ) 芯径:4.0ミリ 定価¥210
○特徴: 水に溶けるとカラーインクのような透明で鮮やかな色合いに変化する。
○柔らかさ: "5"(とても柔らかい)。超軟質と呼ぶに相応しい。
○書き味: カラーインクのような発色で、濃く落ち着いた色合いになる。しっとりした書き味は素晴らしい。
○総合評価: "4.7"(かなりお勧めできます)。2006年発売の新しい商品で、「インクのような鮮やかさ」というだけあって、濃い色相でやや暗めに出るが、書き味はしっとりして好みです。濃さだけなら、No.1の鉛筆。(ただ、世界堂で扱っていないので、購入が通販になるのでマイナス0.3した。)



ロイヤルターレンス ヴァンゴッホ水彩色鉛筆
[オランダ] 全60色 芯径:3.5ミリ 定価¥210
○特徴: 美術館内で100年間退色しないという耐光性。
○柔らかさ: "3.5"(普通より柔らかい)。柔らかくはない。
○書き味: 水彩特有のしっとりした書き味は無いが、馴染む。明るい色合いですが、濃くはない。
○総合評価: "3"(普通)。炎の画家が色鉛筆を好んだかどうかは分かりませんが、100年退色しない品質は立派。混じり気のない明るい色は好感が持てる。




FARBER-CASTELL アートグリップ水彩色鉛筆
[ドイツ] 全60色 芯径:3.3ミリ 定価¥210
○特徴: 疲れない三角軸+ドット滑り止めがユニーク。卓越した耐光性と美しさを誇る、エントリー向け製品。
○柔らかさ: "3"(普通)。水彩の中では、もっとも硬い。
○書き味: 馴染まない、全く色が出ない。お世辞にもまあまあ、とは言えない。(ただ、不思議と上質紙には、柔らかく程よく発色する。)
○総合評価: "2"(勧めない)。ファーバーカステルの名を付けて欲しくないなぁ〜。



CARAN d'ACHE スプラカラー競愁侫
[スイス] 全120色 芯径:3.6ミリ 定価¥231
○特徴: 実寸3.6mmのソフトな芯は、パステルと色鉛筆を合わせたような柔らかさ。プロユースだが、アマチュアでも使える。
○柔らかさ: "4.5"(とても柔らかい)。芯が柔らかいので折れ易い。(木軸の糊がきつい。)
○書き味: しなやかでしっとりした書き味。発色は地味目に出る。
○総合評価: "4"(お勧めできます)。芯は柔らかくていいが、色が地味なのでマーカーとしては評価を下げた。スケッチなんて描いたら、格別の色鉛筆だと思う。(カタログで、後ろの方に掲載されているのが分からない良い製品です。)



DERWENT シグネチャーウォーターカラー
[イギリス] 全40色 芯径:4.0ミリ 定価¥252
○特徴: 優れた耐光性を持たせるために特別に開発された製品。
○柔らかさ: "4.5"(とても柔らかい)。
○書き味: しっとりしている書き味です。発色はソフトで明るいが、色が薄い。
○総合評価: "3"(普通)。年輪の美しいインセスシダーの木軸はホッとする。柔らかい芯はいいが、色がマイルドなので、マーカーには向かない。(2008年廃番となったようなので、マイナス点とした。)




FARBER-CASTELL アルブレヒトデューラー
[ドイツ] 全120色 芯径:3.85ミリ 定価¥315
○特徴: プロの要望に応える、最高級色鉛筆。
○柔らかさ: "5"(とても柔らかい)。 
○書き味: しんなり、しっとりで、滑らない書き味は特筆もの。更にこの鉛筆の素晴らしいのは、発色が鮮やかなこと。
○総合評価: "5"(特にお勧めできます)。書き味、発色とも素晴らしい。一度使ったら、他の色鉛筆には戻れないほど魅力を持った製品です。(※単価が高いが、うなずける品質です。)



◇  ◇  ◇  ◇  ◇
滲まない・透けない・裏うつりしない」シリーズ(最終章)の"色鉛筆(油性)のレビューまとめ"のページも参照ください。

 
 

comments

はじめまして。
こちらの記事を参考に、DERWENT インクテンスを購入いたしました。とってもいいお品でした!鉛筆自体の青い塗装が手に付くのが残念なところですね。
説明されている記事をうっかりDERWENT のものと間違えて、最初ヴァンゴッホを買ったのですが、こちらはほとんど色がつかない感じで色鉛筆としては使いにくいです。主さんが書かれている通りでした。
アルブレヒトデューラーが一番よさげですが、ちょっとお高いのでやめました。。。
また色々参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。

  • あぃ
  • 2014/05/17 1:48 PM

インクテンス、買ったんですね。軸塗装は英国ですから、こんなもんでしょう。インクテンスだけは、お奨めできますので、末長く使ってください。

色鉛筆って結構使ってますけど、減らないので一生ものだと思っています。

  • noguchan
  • 2014/05/18 1:19 PM

詳しい説明 参考にさせて頂きたいと
考えております

最近 水彩色鉛筆で 絵を描く楽しみを覚え
まだまだ 素人ですが 今 患っている病には
自分の興味があることは チャレンジした方が良いと 言われています

数年前に エルゴの12色を購入
最近になってアルブレヒトデューラーを数本買い足して 色の美しさに驚きました
やはり 色のバリエーションは 多少あった方が
楽しい様におもえます

ご紹介にあった uniのウォーターカラー72色セットを ネットで見つけ 迷っています
uni特有の滑る感じとは 蝋の滑り感の事でしようか? 中間色が綺麗なのは嬉しいのですが
滑る感じと 色にょって引っかかりが感じられるとの コメントが 気になります

詳しく 教えて下さいませんか?
宜しくおねがいします

  • pin
  • 2014/06/29 1:42 AM

pinさん、おはようございます。
趣味を見つけられたようで、羨ましいですね。

画材選びは、自分の好みに合ったものに出会える楽しみがありますよね。アルブレヒトデューラーなど最高だと思います。

お問合せの件ですが、uniは油性でも水性でも私には滑る感じがします。多分、成分の配合加減が他のメーカーと異なるためかと思います。引っ掛かりもその為かと思います。
大きな文具店では、試し書き用の鉛筆がありますし、netでもバラ売りで1本から入手可能です。

また、三菱鉛筆はお客様窓口がしっかりしており、丁寧な対応ですので、そちらに聞いて貰うのが確実です。私は、ずぶの素人ですので。

  • noguchan
  • 2014/06/29 6:43 AM

いつも大変楽しく拝見しています。
インクテンスを購入するか迷っていて、以下お伺いします。
ダーウェントのインクテンスは、ウチダのプロイレイザーや無印の消しゴムシャープでクラッチできますか。インクテンスはやや太め直径4.0ミリなので気になりました。
それにnoguchanさんのHPにもプロイレイザーや無印のものに収まっている写真がないのでやっぱり無理なのかな?!とも思いましたがいかがでしょうか。

  • ko-chan
  • 2015/07/12 7:24 AM

ko-chan さん、こんにちは。

内田の製品は間違いなく3.8φのものをクラッチします。お問合せのインクテンス芯は、ぴったり入ります。

さきほど、写真をUPしましたので、見てください。(Blogの一番最新の記事「内田プロイレイザー+インクテンス Sea Blue」です。)

  • noguchan
  • 2015/07/12 8:45 AM

早速写真アップ、ありがとうございます。
ウチダのプロイレイザーがいつの間にか廃番?になっているようで残念ですが、手元にあるものを使ってやってみます。
感謝!

  • Ko-chan
  • 2015/07/12 6:16 PM

Ko-chan さん、こんにちは。

文房具業界は競争が激しいですよね。いつの間にか廃盤になるのは仕方ないでしょうね。

色鉛筆はそういう流れにはほぼ無関心なので助かっています。

  • noguchan
  • 2015/07/12 7:07 PM
   

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  • アラユルコト
  • 2009/07/29 2:17 PM
 
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