高知の四万十で41.0度の日本最高気温、ここ横浜でも猛暑の中、家から自転車圏の追分市民の森は毎年この季節は一面のひまわり畑。デジカメの特性を知る意味で、鮮やかな黄色はどのデジカメがふさわしいかのチェックを込め、朝の早い時間帯に写真を撮ってきました。各メーカーの特性比較のため「ビビッド」、絞り優先AEにて撮影しました。

まずは、
PENTAX K-xです。
今回はレンズキットの標準ズームDA L 18-55mm F3.5-5.6にて撮影しました。APS-Cサイズのボケを味わってみてください。
PENTAXの画像処理はごく自然な処理で好みです。今回は、カスタムイメージ「鮮やか」にて撮影。
望遠端(82mm相当)のF5.6、1/500秒、ISO200、EV0.0。
PENTAX K-x、smc PENTAX DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL(35mm換算 27mm-82.5mm)

2枚目も望遠端の82mm相当。F5.6、1/800秒、ISO200、EV0.0。
ボケ味は、絞り開放にしてシャッタースピードを上げ、被写体と背景の間隔をあけるのが基本。
PENTAX K-xに標準ズーム。エントリー向けの標準ズームでもピントの合唱が早いので、風が吹いていても問題なく撮れます。
PENTAX K-x、smc PENTAX DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL(35mm換算 27mm-82.5mm)

今回、全てカスタムイメージを「鮮やか」の設定にしていますが、PENTAXを愛用している方は、私も含め、この自然な色合いとシャープネスが好みだと思います。
望遠端では最近のコンデジにも及ばないF5.6と暗いんですが、大きなCCDのお陰でボケ味は最高です。
F5.6、1/1000秒、ISO200、EV-0.3、82ミリ相当。
PENTAX K-x、smc PENTAX DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL(35mm換算 27mm-82.5mm)

広角側で絞った写真も載せておきます。
生憎、曇天なので空は澄んでいませんが、「鮮やか」で撮ると、彩度とコントラストが上がりますので、風景には最適です。
F11、1/160秒、ISO200、EV-0.3、27ミリ相当。
PENTAX K-x、smc PENTAX DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL(35mm換算 27mm-82.5mm)
KONICA MINOLTA A200。
風景撮り、かつ花の撮影で忘れてもらっちゃ困るのが、A200。
ビビッド、彩度+1、コントラスト+1の設定。
これは98ミリ、F3.5の開放ですが、この空気感は最高。奥行きのある写真が取れるのは、A200ならでは。
KONICA MINOLTA DiMAGE A200 GT LENS 7.2-50.8mm F2.8-3.5(35ミリ換算28-200mm)

望遠端の200ミリ。
このカメラは望遠側が素晴らしい。開放値F3.5、1/320秒で、ISO感度はAUTOなんですが50になります。ここがGood。
デジカメの200ミリでこのボケ味が出せるのは、A200しかないでしょ。
KONICA MINOLTA DiMAGE A200 GT LENS 7.2-50.8mm F2.8-3.5(35ミリ換算28-200mm)

こちらもF3.5、1/400秒、ISO50です。きれいなボケですね。
ノイズリダクションがONになっていたこともあり、10枚連続で撮影していると画像変換に1秒ぐらいかかっています。カメラ本体に熱を持つので、夏場の連続撮影が厳しいです。
古い設計のカメラですが描写は、一眼レベルでしょう。
KONICA MINOLTA DiMAGE A200 GT LENS 7.2-50.8mm F2.8-3.5(35ミリ換算28-200mm)
SONY RX100。
黄色を生かすため、クリエイティブスタイル「ビビッド」で撮影。
RX100は、露出が明るめに出る傾向があるのでEV-1.0補正しています。
90ミリ相当で、F11、1/100秒と絞っているので、全体的にシャープな写り。細部までカチっとした絵で、「ハッ」とする写真が撮れちゃいます。これがRX100の最大の売りですね。解像度はナンバー1です。
SONY DSC-RX100 Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-100mm F1.8-4.9(35ミリ換算)

望遠端(100ミリ)の開放F4.9です。
1/500秒、ISO125。なかなか良いボケです。コンデジですので、これだけボケてくれればOKです。
ビビッドですが、他社のビビッドと比べ色合いは薄めでさっぱり系です。
SONY DSC-RX100 Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-100mm F1.8-4.9(35ミリ換算)

これは、ピクチャーエフェクトで「ミニチュア(中央横)」で加工したもの。
こういった画像効果を楽しめるのも、家電メーカーSONYならではでしょうね。
とにかく一眼並みに設定が豊富で、色々遊んでみたくなるコンデジです。
SONY DSC-RX100 Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-100mm F1.8-4.9(35ミリ換算)
OLYMPUS XZ-1。
XZ-1のピクチャーモードの並びは、ビビッド>ナテュラル>フラットとなっています。当然、ビビッド設定にしました。F8、1/40秒、ISO200です。
XZ-1のビビッドは、ポジフィルムのベルビアのような発色で、F8に絞るとシャキっと感に加え、抜けの良さも感じられます。上のSONY RX100とは、明らかに画像処理が異なります。
OLYMPUS XZ-1 i.ZUIKO DIGITAL ED 6-24mm(35mm換算:28-112mm) F1.8-2.5

中望遠77ミリ、F8、1/30秒、ISO200です。
背景の森の木が黒つぶれしないでしっかり写っています、このダイナミックレンジの深さは素晴らしい。
OLYMPUS XZ-1 i.ZUIKO DIGITAL ED 6-24mm(35mm換算:28-112mm) F1.8-2.5

中望遠77ミリで、開放F3.5、1/160秒です。
オリンパスのこのレンズは、開放F値にするとよいボケ味を出してくれます。全域明るいレンズならではの描写で、大好きです。
OLYMPUS XZ-1 i.ZUIKO DIGITAL ED 6-24mm(35mm換算:28-112mm) F1.8-2.5
NIKON P310。
他のカメラ同様、絞り優先でビビッドの設定。
広角24ミリはこのP310とLX3のみ。風景撮りには、やっぱり広角24ミリも使いますね。
F8、1/160秒、ISO100、EV-0.3。
Nikon COOLPIX P310 NIKKOR 24-100mm/F1.8-4.9(35ミリ換算)

望遠端100ミリの写真。
CCDが小さいので飽和すると思ったが、よく解像していてびっくりした。NIKKORレンズというだけあって、シャープでカリカリ感があります。あなどれないデジカメです。
F7.8、1/160秒、ISO100。
Nikon COOLPIX P310 NIKKOR 24-100mm/F1.8-4.9(35ミリ換算)

P310は、ビビッドにすると黄色や緑が鮮やかになりますね。(ちょっと、やり過ぎる画像処理かな?)
これまで明るいレンズで室内撮りが多かったのですが、ニコン特有のカリッとした描写に加え、ビビッドで風景撮りにも向いていることが分かったのは収穫です。
Nikon COOLPIX P310 NIKKOR 24-100mm/F1.8-4.9(35ミリ換算)
FUJIFILM F200EXR。
絞り優先AEがないので、PモードでベルビアのISO100固定、DR400%の設定。
フジのデジカメは始めてなんですが、色再現は素晴らしいです。古いデジカメですが、広角側で、この解像度と発色なら、文句なしです。
FUJIFILM FinePix F200EXR FUJINON ZOOM LENS 28-140mm/F3.3-5.1(35ミリ換算)

Pオートなので、露出値を選べず、カメラ任せとなりますが、普及コンデジとは思えない解像感です。
私の好きなカリっとした描写と、色乗りの良さがいいです。屋外での撮影と限定すれば、このコンデジは優秀です。
F5.1、1/480秒、ISO100、EV-0.3。
FUJIFILM FinePix F200EXR FUJINON ZOOM LENS 28-140mm/F3.3-5.1(35ミリ換算)

こちらは、望遠側。
うーん、フィルムシミュレーション「ベルビア」で、ISO100固定だと、完璧です。キリッとした好みの色です。
晴天時には、F200EXRを使わない手はないですね。Goodです。
F5.1、1/300秒、ISO100、EV-0.3。
FUJIFILM FinePix F200EXR FUJINON ZOOM LENS 28-140mm/F3.3-5.1(35ミリ換算)
Panasonic LX3。
フィルムモード「ダイナミック」にて撮影。
F2.8、1/1300秒、ISO80。LX3の良さは、ISO感度が80まで下がること。
Exifで見ると、82ミリとなっているので、デジタルズームですね。そこそこボケ味も楽しめます。
LUMIX DMC-LX3 LEICA DC VARIO-SUMMICRON F2-2.8 24-60mm(35ミリ換算)

びっくりした写真がこれ。
82ミリのデジタルズーム域なんですが(F2.9、1/800秒、ISO80)、しっかりした描写なんですよね。
これまでマクロの物撮りに使っていましたが、風景の方が得意なんじゃないかな、と思ってきた。いいカメラです。
LUMIX DMC-LX3 LEICA DC VARIO-SUMMICRON F2-2.8 24-60mm(35ミリ換算)

こりらもISO80です。
画角を16:9のワイドに簡単に変えることができるのもいいです。これって風景には最適。
24ミリのF8、1/80秒で、シャープな写真が得られます。古いデジカメですが、全く古さなど感じないし、風景撮りには最高のカメラです。
LUMIX DMC-LX3 LEICA DC VARIO-SUMMICRON F2-2.8 24-60mm(35ミリ換算)
デジカメ7つ持っての撮影は、しんどかった。結構、メーカーの画像処理の特徴はつかめたと思う。古くてもよく写るカメラは、多少レスポンスに難があるけど、ずっと使っていきたいと思った。