私の青アジ(キムコ アジリティー125)ですが、12年を経過し最近クラッチジャダーが酷く、どんなにゆっくりアクセルを回してもガ、ガ、ガーッって乗っていて怖いくらい。
何処かに異常がみられるので、とりあえずクランクケースを開けて確認します。
ところがクランクケース、プラスチックハンマーでガンガン叩いてみても開く気配がありません。
ガスケットが固着しているだけなら叩けば外れるはずなので、おかしいなあ〜?
キックペダルを踏みこむと、あらら不思議、パカッって感じでクランクケースカバーが外れました。
走行9,400kmですが、これまでクラッチはばらしたことがありません。Webでググると、ほぼクラッチ周りが原因のようです。
しかし、このボルトが固くて回せない。Y型のユニバーサルホルダーの掛かりが浅く、力を入れるとポロッと外れやすいんだよね〜。
試行錯誤しながら、なんとかボルトは外れました。
クラッチアウターの内側です。真っ黒です。グリスにゴミとかシューやベルトの削れたカスとかが固着しているようです。
クラッチシューとの接地面も荒れているし、汚れが酷いです。まっ、これが原因でしょうね。
クラッチシューも、当然ながら3枚共真っ黒に汚れています。
クリーナーを吹きかけ、紙ウエスで拭き取っていますが、なかなか取れません。
これは12年間に溜まった垢ですから、頑固です。何度もクリーナーを吹きかけ、落としました。
最後に耐水ペーパー#600→#1200で表面を平らにしておきました。
クラッチシューはあまり減っていないので、#600で汚れ落とし後、#1200で仕上げ磨き。
さて、ウエイトローラーもチェックします。
こちらのボルトは前回外していることもあって、すんなり外れました。
整備手帳によると、2011年1月にウエイトローラーは標準より1g重い14gを6個(84g)付けています。
距離を乗っていないこともあってか、片減りもなく、このまま使います。
ベルトも使えそう。
最後にキック回り。記憶にある限り、10年以上は使っていないので、錆びついてる。
旧ミニで使っていたワコーズのハイマルチグリースを塗っておきます。
軸にはたっぷり塗っておきます。このグリスは硬いので垂れる心配は無いと思います。
仮組みでクラッチタイミングのチェック。問題無さそう。
ただ、ガスケット(紙製)は劣化が酷く再利用できなかったので、今回はガスケット無しでクランクケースを付けました。
アジリティのクランクケースは気密性が高くないし、雨の日には乗らないし、ガスケットを付けない影響は無いでしょう。
近所を試運転してきました。
これまでのスタート時のガク、ガクは全く無し。やったね!ずっと走り出しのガクガクショックに慣れてしまったので、あまりにもスムーズに繋がり、驚きを隠せません。
直接の原因はクラッチシューとクラッチアウター内側の繋がる面の汚れだった訳です。原因が判明してほんと良かった。
キックペダルでもエンジン始動できたし、やっぱり定期的な点検は必須ですね。